べあっぴです
今日は...
Amazonプライムビデオで
「スーパーサイズ・ミー」の新作が配信されていましたので観ました
その感想です
今回もドキュメンタリーでズバッと業界に切り込んでいる内容になっていますので、前作を見た方はより楽しめます
観ていない方も楽しめる内容になっていますのでご安心を
そこから前作を観るなんていう楽しみ方もできると思います
というか前作も気になってくると思いますよ
こちらもプライム見放題で配信中です
*【映画感想レビュー】はネタバレを含んでいますので、まだ観てない方はお気をつけください
*この映画はアメリカが舞台ですので、定義などの言葉も出てきますが、全てアメリカのことです
日本ではどうかはわかりません
スーパーサイズ・ミー
「スーパーサイズ・ミー」はドキュメンタリー映画です
前作は監督、脚本、主演でもあるモーガン・スパーロックが、あの有名なFF(ファスト・フード)店マクドナルドのメニューだけの食生活をして、人体にどのような影響があるのかというのを、自分が実験体となって試すというものでした
最初は健康体だったモーガンも日が経つにつれ、体調が悪くなっていき、いつ入院してもおかしくないような健康状態になっていきました
FFの食事が健康にいかに良くないかというのを、監督自ら犠牲?となって検証した映画でした
前作の公開は2004年でした
当時学生だった僕にも衝撃は大きかったことを覚えています
その監督が15年の時を経て出した作品、どのような内容なのか?を期待せずにはいられません
スーパーサイズ・ミー:ホーリーチキン!
今作のタイトルです
あらすじは...
モーガンが自らファストフード店を開き、食品業界との戦いの火蓋を切る
なるほど
今度はチキンの店で食べて検証するのかと思いきや、自ら店を出す...
気になる!!!
見てみました
やっぱり今回も前作の意志を受け継いでいる内容
きっかけは広告代理店からのオファーでした
今のFF店は健康志向なので、その変わった姿を見て驚くというCMに出てくれないかというもの
これは速攻で「冗談じゃないわ」って感じでしたが、
あれからFFの状況は本当に変わったのか?と思い立ち、
その答えを見つけるための方法の一つは、
その問題の一部になることだ
そのために自分のFF店を出店することになりました
出店をしていく中でどのようなことが必要で、どんなことが行われているのかを細かく説明しながら話は進んでいきます
今回の敵は「ビッグチキン」だ
出店をしていく中で、どんどん闇を見つけていくのですが、今回1番の闇だと思ったのが養鶏の問題でした
自分で育てた鶏肉を売ることでオリジナリティを出そうと考えたモーガンだったが、養鶏の業界は大手企業(ビッグチキン)の5社が支配している事実にたどり着きます
養鶏における全ての過程をビッグチキンが支配しており、それにより養鶏家達は厳しい状況に立たされていました
鶏は品質によってランク付けされていて、下位になってしまうと報酬は少なくなり、生活も厳しいものになってしまいます
なんとかランクを上げようとするのですが、どうも仕組まれている感が見えてくるのです
・環境を変えてもいないのにランクが1位から急に最下位になる
・仕入れた鶏のひなが病気ばかりだったり
・品質の悪い飼料が来たり
・大きく育たないメスばかりだったり
どうもビッグチキンは養鶏家を支配したいようにしか見えないことがよくわかりました
養鶏家は鶏を仕入れて育てていかないと始まらないので、仕入れないといけないのだが、その仕入れの際にも不必要な改修、設備を買わせられ、どんどん借金が増えていくという現状もわかっていきました
本当に養鶏家の人たちはかわいそうでした
(アメリカの話です)
養鶏にもこんな闇があったのです
商品をより健康的に見せる
養鶏にも闇はありますが、広告にも闇が見えてきました
モーガンは色々なFF店を訪れ、現状を目の当たりにするのですが
商品はさほど変わりなく身体には悪いのですが、それ以外のところに健康にみせるためのたくさんの工夫が見えてきたのです
・容器を紙にすることで自然食らしく見せたり
・文字色を緑にしてより健康的にみせたり
・「シンプル」という言葉を使って健康に見せたり
このようなことをすることで、より健康的であることをアピールしているのです
でも実際には何にも変わっていないのです
健康ハロー言葉
健康ハローの言葉というものがあり、この言葉を使うことで、商品を健康的に見せているのです
例えば
オールナチュラルで
鶏にはホルモン剤を使用しておらず
ケージフリー(放し飼い)で育てていて
非人道的な飼育は一切していない
という触れ込みがあったら、どう思いますか?
かなり良い鶏だと思いませんか?
でも実は
「オールナチュラルで」・・・鶏を処理した後に加工をしていない、人工物を含まないということで、飼育段階には一切関係のないのです
オーガニックと似た意味だと勘違いさせやすい言葉でもあります
「鶏にはホルモン剤を使用しておらず」・・・そもそも鶏にホルモン剤は使用してはいけないので、当たり前のこと
わざわざ表記している
「ケージフリー/放し飼いで育てていて」・・・そもそも肉用の鶏はケージでは飼育されないし、放し飼いも囲いのサイズに規定がなく、鶏が外にアクセス可能である状態ならOKというこれといって明確な定義はない
「非人道的な飼育は一切していない」・・・これに関しては一切の定義はなし
こんな状況なのです
よくよく調べてみればなんの意味もない言葉が溢れているという事実もわかってきます
いやー騙されますね
やっぱりどうゆうことなのか自分で調べてみることが、大切だと思いました
モーガンの店は最高の店
色々な過程で闇が出てくるのですが、最後はモーガンの店がオープンする場面になります
モーガンは前作の映画で有名人なので、出店するにあたり取材を受けたりと、国民の関心は高くオープンの日も開店前から行列ができます
そんな中のオープン
どんな店になったのか?
様々なFF店の良い要素を取り込んだデザイン、商品でそこは何も変わらないのですが
店内のあらゆる場所に、モーガンが今までオープンの過程で分かったことが全て広告として描かれていたのでした
もちろん会社名も実名で出し、調べて分かった闇など業界のこと、健康ハローの言葉のことも全て描かれていました
「モーガン、やってくれたな」
この店を見てモーガンがしたかったことが全て分かった感じでした
良いですねー
お客はお店に来ると、自分が食べているもののストーリーや現状を知るのです
そんな広告店にしたのでした
モーガンは最後に
「今後も店を出し続けるよ、そしたらいずれお互いに失業する時が来るかもね」
と言っています
いやー良いですね
さすがモーガンだと思いました
やってくれたなって感じでした
少しですがすっきりとした気分にもさせてくれました
まだまだ問題解決には程遠いですが、こんなことをしている人がいるということは勇気を与えてくれるなと思いました
僕はこんな映画が大好きです
アメリカの話ですが、その現状を知れるのはとても興味深かったです
興味を持った方はチェックしてみてください
もっと詳しいことが分かりますよ
ここまで読んでいただいてありがとうございました
over
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